ワルシャワホールには行った人にしか分からない特別の響きがある。いつも中央席の良いところを占める日本人も今年はまばら、その中で第15回コンクールでご一緒したK先生の姿が。。。UさんとS・Hさんの指導者で有名ですね。帰国してからの2週間の隔離があるからと一緒に飛行機の切符を取っていたお友達も直前でキャンセルしました。恐らく多くの日本人が断念した数なのか空席が目立ちます。

Fさん艶消しのようなシックでありながらリリックで力強い。ショパンの下向きな情熱や内省的な世界を表現。私は好きな音質だけどこのコンクールはどうか。

K・Aさん、一次の時はホールのステージに上がる階段までお口をもぐもぐ、食べる、飲むで日本人としてとても恥ずかしい行為だったけれど、審査員やホールの皆さんは知らず。ですが恐らくアーカイブで聴衆の目に触れたはず。今回はそれはなくほっとする。硬質な音色、ポロネーズは幻想的に慎重に感情をコントロールした集中した演奏。弱音の時発音が消える瞬間があり気になるところ。嵐のような拍手とブラボーでしたね。

K・Sさん、「寿司」と聞こえて何とも。。。作為的でなく人柄が出てとても温かい音色で力みがなくて良かった。

11年前は可愛い少年だったロシアのK君、リサイタルにも行きお写真もパチリでしたが今年は29歳、最後のチャンスです。「英雄」の冒頭pから出ました。ペダルも多く粘りまであり少し心配。ワルツはおしゃれ、バルカローレはもっと弾けるはず。ケルビノーニのフーガを研究していたショパンが作曲、フーガ遺作の珍しい作品を弾きました。演奏家としての解釈が認められるか、他のコンテスタントとは全く違う。再びファイナルに残れるか。

 

韓国のKさん、今年モントリオール国際で優勝した落ち着きと自信。澄み切った音で余計な人工的な音は出さない、ピアノに逆らわないという演奏でした。

浜松国際で優勝したG君、線が太く風格あり、力強い。艶があり選曲も良いかも。一部荒いところもあったような。

今、夜中の2時、睡魔が襲ってきました。残りはアーカイブで聴きます。あと4時間もしないうちに結果が出ます。3人かな?5人かな?