2021.10.20 BLOG
ショパン国際ファイナル2
2日目はイニシャルGの軍団の登場。
ガジェヴさんは珍しく2番を選択、2番を弾くと優勝しないという昔からのジンクス。でも確か歴代優勝者の中に1人か2人いたはず。変なジンクスですね。ここまで5人共1番だったから新鮮ですね。音の艶と煌きは一次からずっとある。イタリア人気質の陽光降り注ぐショパン、ややあっさりに近い。
次に登場のガルシアさんは最初からあまり好みではなかった。スペイン人らしく濃厚で粘りがあり何だかショパンと違うなと思っていました。ところが今までの三次までより今回が一番良かった。熱量はあったがFAZIOLIが上手く音色をカバーし推進力でオケを引っ張る。豊かな音量だけではなく2楽章の切なくも哀しみから3楽章の喜びに繋いだ。反田さんと音が厚いのは似ているけれど違う。第2番で大正解だったと思う。
17歳の気になるロシア/アルメニアの少女。成熟した演奏、彼女の内面の激しい感情をとても良くコントロールしている。一次から安定していたしミスが少ない。若さに走ることもない。恐るべき、もしかして入賞あるかも。。。
第15回のプログラムです。気に入ったので取っておきました。ミューズの女神の羽根に鍵盤が素敵。この時は4人の日本人がファイナルに残りました。今回のインタビュアーの工藤さん(USA国籍)を入れると5人でした。