反田さん聴きました。コンテスタントにとって三次頃が一番疲れがたまるといいます。でもコンチェルトに現れた反田さん、とても晴れやか、フィジカルもメンタルもばっちりのようです。

一音ずつ噛みしめるように、そして指揮者とのアイコンもピッタリ、太い主要なラインだけではなくサブラインもあちこちからアピール、はっきりとしたミスもない。音に厚みがありオケを引っ張っていくのに有利。今回はショパンの陽の部分もだけど陰の部分が第2楽章に特に現れ、ただでさえ美しい作品をより浄化した形になった。ポーランドの200年の歴史が演奏の奥に見えた気がしたけれど私だけかしら?

審査員が涙したブレハッチや記憶に新しいチョ・ソンジンのような音楽が聴けるか。日本人悲願の優勝はいつ来るのだろうか。